首なし怪獣の話

 

その怪獣は、とても大きい。

そして、首が切られても切られても、倒れることはなく、何度となく再生を繰り返した。

取れてしまった首は、そのままどこかに歩いて消えた。

新しい首は、必ず以前の首を非難した。

 

彼はいつも街のために働いていた。

大食漢で、たくさんの食料を彼一人で平らげたが、その分を補ってありあまるほど、公園や道路など、みんなのための施設を作った。

彼はみんなに嫌われていたが、彼はみんなを嫌ってはいなかった。

彼を良く思わない人たちは、食料の量や失敗を見つけてはみんなに広めていた。

その度に彼の首は切られたが、そのたびに首は生え変わった。

彼は淡々と仕事をし続けた。

 

大事なことは、いつも首が決めていた。

特に時間がかかることは、首が決めなければいけなかった。

 

あるとき、彼は、非難された。

大きな時間をかけて作ったものが、役に立たない可能性が出てきたからだ。

そのとき、全てを決めたはずの首はもう、なかった。