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〔サイエンスZERO〕人工知能の大革命!ディープラーニング 感想

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これまでの人工知能は、人間が設計図を書いて、人間が調整していた。このため、複雑なパターンを持つ囲碁や画像認識では、人間に遠く及ばない力だった。

ところが、昨今の人工知能は、学習する力を獲得した。これにより、ゲームや画像認識など、多くの分野で短時間で成果を出すことになった。

番組編成は、深く踏み込んだ内容ではないものの、ベーシックで上手くまとまっていた。応用技術の具体例を多数例示していて、人工知能の可能性を示す上では目的を十分に達成していた。

具体例から、今後の発展について色々と考えてみた。

 

内容まとめ

①多角的な画像認識

 これまで平面ベースの画像認識しか出来なかったが、画像データさえあれば、多面的な特徴を結びつけて捉えられるようになった。

 ②手書きの文字認識

 これまで特徴を人間が定義していたが、これでは定義から漏れる些細な違いを区別することが出来なかった。しかし、現在は画像データさえあれば、区別することが可能になった。

 ③医療診断

 画像認識技術を応用することで、医者並み(以上?)のガン診断が可能となった。

 ④人間の感覚

 触覚・視覚など人間が持つ感覚を模倣し、複数のセンサーを複合的に学習することが可能となった。一方の感覚を封印したとしても、感覚を補完し、想像しながら対応することが可能になった。

 ⑤言葉と画像

 言葉と画像を結びつけることが可能になった。文章のような複雑な課題から、関連する絵を作成することが可能となった。

 ⑥課題学習

 掴み方やゲームなど定義したり、教えたりしなくても、独自に学習し試行錯誤を繰り返して、確実に課題を捉えることが可能になった。

 ⑦機械学習

 データさえあれば、独自にデータの判断の濃淡に重みを付けて、試行錯誤を繰り返し、遺伝子の進化のように、上手行ったパターンを見つけて行く学習が可能となった

 

感想

 これまでも、飛脚が車になり、会計担当がソフトになり、食器洗いが食洗機になりと技術革新は人間に影響を与えてきたが、今回は技術が汎用的である点が少し違う。 データさえあれば、簡単に機械化できる時代が広がっている。

 また、現在は行政もこうした産業構造の変化に対応するため、統計データの加工しやすいデータ形式で公開していく流れが進んでおり、大きな流れとして、進歩が進むのだろう。

 まだどこまで変化をもたらすか明確でないように思われるが、いくつかの影響が考えられる。以下は妄想。

・労働を効率化し、賃金を低下させる要因になる。

・監視カメラの精度が向上し、監視技術が高度化する。

・人間の感覚を模倣から、哲学・脳科学の観点での人間らしさについての研究が進む。

・法律、医療など多くの分野で、ある程度の水準まで診断コストが低下する。

・人間が持っていない感覚を複合的に学習することで、今まで存在していなかったタイプの学習が可能となる。

・データ化できる分野とできない分野の棲み分けが一時的になされ、その後、できない分野が飲み込まれていく。

・人間関係の調整、規模の小さい分野及び企画立案に関係する分野は、比較的模倣が難しい。

 

この大きな変化に対して、人間の哲学がまだ追いついていない。

多くの人間が影響を受ける中で、今後人間が人間らしさを確保していく必要があると思う。長い目で見たときに、誰しもが安全ではない。

人工知能が人間を越える判断力を持ったときに、例えば人工知能に頼らなければ競争に負けてしまう状況が作られてしまったら、人間はどう整理するのか、まだ答えは出ていない。

また、道路が整備されて車が動きやすくなったように、人工知能が活躍しやすいように、人間社会も変わっていかざるを得なくなっていくかもしれない。

しかし、一方で限界も見えてくる面もある。

人工知能は責任を持つ事が出来ない。

学習は経験(データ)がなければすることは出来ない。

目的(課題)は人間が設定し、基本的なプログラムは人間が作る。

などなど、人間独自が持つ領域もある。

 

もしかすると、これらの領域を整理する分野の人間は巨万の富を築くことになるかもしれない。

今後の変化をまだまだ追う必要がある。