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おまいは誰と戦っているんだ (なぜ日本の経済政策は間違いだらけなのか)

実力主義は間違い

 実力主義だと制度を強者優位に変更するのは倫理的に間違っている。

 スタート地点が違う人が競争するのは公平ではない。

 また、この手の不公平な競争が有効であると経済学的に証明されたことはない。

 

②雇用流動化政策は間違い

 解雇をし易くする雇用流動化政策は、論法として間違っている。

 解雇をし易くした場合、次の職業として、高所得に就職できればその理屈は正しいが、実際は低所得の産業に就職することになる。

派遣法改正により、低賃金の仕事は増えた。しかし、本来は賃金は能力の向上に比例して上がっていくべきである。就職後能力を習熟させ生産性を高めていく図式は解体された。

 

③格差は間違い

 格差拡大は、経済に悪影響をもたらす。

 所得や資産が多い人は消費する割合は低い。貧困世帯は消費する割合が高い。貧困世帯に金が回らないので、経済活動の根幹である消費が減る。

 

④格差がなくなると社会主義みたいに失敗するは間違い

 社会主義が失敗した理由は、格差がないからではなく、権力を一部に集中させたことである。政治的な腐敗や計画経済が失敗を生んだのである。

 特に政府が無限の計算力を持たない時点で、計画経済は非効率の温床となった。みんなで考える市場経済が勝つのは必然であった。

 その他の理念については、未だに結論は出ていない。スウェーデンは格差が小さいが、ある程度成功している。

 

⑤異次元緩和は間違い

 金利の引き下げは、将来の経済効果を今に集中させているだけである。好景気時に異次元緩和を実行すると、次回の経済危機があったときに、対応する手段を失うことになる。

 

⑥企業優遇=経済改善は間違い

 低賃金の雇用形態から、高賃金の雇用形態に、全体として成長していくのが本来あるべき姿である。それは、優秀な企業がそれに導くわけではないし、雇用流動化が導くわけではない。就職前や就職後の労働者が能力を開発し続けることが出来るようにすることが、日本全体の生産性の向上に繋がることになる。

 

⑦移民政策は間違い

 移民政策は低賃金の仕事を増やし、日本人を労働市場から押し出す。

 移民により、全体としての連帯感は薄くなり、信頼関係に基づいた効率性は解体されることになる。

 移民政策によって得をするのは、都心の地主と経営者である。

 

⑧経済が大事は間違い

 経済は短期的な近視眼的な目線である。一時的に良くなっても将来的に借金をもたらすようでは意味がない。これを大事にするのは、不景気のときだけでよい。

 

⑨このままでいいは間違い

 少子高齢化、ITにより労働者減少、格差拡大による機会の不平等と平均的な生産性の低下、財政の悪化、これらは現在進行形であって、短期的な問題ではない。

 

⑩上を変えろ!は間違い。

 悪者を倒して、変化をもたらして、経済を改善して、無駄をなくす、そんなことで、トップを変え続けているが、問題は本当に政治家なのだろうか。誰かが考えてくれる、専門家が考えることだ、無関心でいい、どうでもいい、考えることはダサい、上が悪いと言うが、本当にそうなのだろうか。

 民主主義なのだから、制度的には有権者が世界を変えることができるのである。日ごろ考えずに人任せにしているから思ったとおりの運用にならない。自分たちで日ごろから制度設計について考えて議論していないから、チェックが働かないのだ。好きにやられるのだ。

 不満ばかり愚痴ばかりの学級クラスの運営に近い状態になっていると思う。

 民主主義の基盤がしっかりしていて、制度が理解され、政策議論が日常的になされる環境であれば、本来問題は生じにくいはずなのだ。

 

理論的根拠の幾つかは、ピケティなど。

解決法は明快ですが、またいつか。